WordPressカテゴリーとタグの違いとは?使い分け方と設定のコツ

1.カテゴリーとタグの役割と違い

カテゴリーとタグは、WordPressで投稿記事を整理する二つの方法です。それぞれの特徴を理解することで、読者や検索エンジンが目的の記事を見つけやすくなります。

1.1 カテゴリーとは?メリット・デメリット

カテゴリーは、投稿をジャンルごとに分類するための大分類です。フォルダのように階層構造を持ち、親カテゴリーと子カテゴリーを設定できます。1記事につき1カテゴリーを設定するのが基本であり、1つのサイトの中でカテゴリー数は5〜8個程度に抑えると管理しやすくなります。
メリット:構造が明確になり、サイト全体のナビゲーションや内部リンクが整理されます。
デメリット:カテゴリ数が多すぎると管理が煩雑になり、各カテゴリーに記事が偏ると意味を失います。

1.2 タグとは?メリット・デメリット

タグは記事に付ける付箋のようなもので、カテゴリを横断して細かなトピックを示します。階層構造はなく、同じタグを持つ記事を横断的にまとめます。1記事につき3〜5個のタグが適量とされています。
メリット:カテゴリーをまたいだ検索が容易になり、関連する記事同士を紐付けられます。
デメリット:タグが乱立するとサイト構造が複雑になり、カテゴリー名と重複するタグは混乱の原因になります。

1.3 カテゴリーとタグの違い(比較表+補足解説)

カテゴリーとタグの主な違いを以下の比較表で整理します。

項目 カテゴリー タグ
目的 サイト全体の投稿を大きなジャンルで分類 カテゴリーを横断する細かなトピックを示す
階層構造 親子関係を持てる 階層構造なし
設定数の目安 5〜8個 1記事につき3〜5個
SEOへの影響 カテゴリーページはインデックスされることが多い タグページはnoindexにするサイトが多い
注意点 カテゴリーが偏らないよう均等に記事を配分 カテゴリー名と重複しないタグ名を付ける

この表からわかるように、カテゴリーはサイト全体の骨組みを作る役割を担い、タグは読者にとって便利な索引として機能します。カテゴリーの階層を2〜3階層までに抑え、タグは過剰に付けないよう管理することが大切です。

2.カテゴリーとタグの使い方と設定方法

カテゴリーとタグを正しく設定するには、基本的な操作手順と運用のコツを押さえる必要があります。また、読者が迷わず分類できるよう診断ツールと行動化カードを用意しました。

2.1 カテゴリー設定の手順と注意点

WordPress管理画面でカテゴリーを追加する際は、サイト全体のジャンル構造を事前に決め、親カテゴリーと子カテゴリーの関係を整理します。カテゴリー名は20字以内でわかりやすく、主要カテゴリー数は5〜8個に抑えます。記事を公開する際は必ず適切なカテゴリーを1つ設定し、不要な「未分類」カテゴリーは削除しましょう。

2.2 タグ設定の手順と注意点

タグは記事の内容を細かく表すキーワードです。カテゴリーとは異なり階層構造がないため、似たタグが乱立しないよう注意します。タグ名がカテゴリー名と同じにならないようにし、1記事あたり3〜5個のタグに絞りましょう。タグを整理するプラグインを活用すると、重複タグの削除や一括管理ができます。

2.3 適切な使い分けのポイント

カテゴリーはサイト全体の主要テーマごとに設定し、タグは記事の細分化に利用します。ブログ初心者はまずカテゴリーのみを設定し、記事数が増えてきたらタグを導入するのがおすすめです。カテゴリーとタグを併用する場合は、同じキーワードを重複させないよう注意し、タグの乱用を避けましょう。

3.SEOとユーザビリティへの影響

カテゴリーとタグの設定は、SEOとユーザビリティの両面に影響します。適切に運用することで、検索順位やサイト内の回遊率を向上させることができます。

3.1 カテゴリー構造と内部リンクの最適化

カテゴリーはサイトの主要なテーマごとに設定するため、内部リンク構造を整えやすくなります。親子カテゴリーを2〜3階層以内に整理し、カテゴリーページには説明文を付けて検索エンジンへのアピールを強化します。カテゴリー数を増やしすぎるとリンクが分散し、評価が分散する恐れがあります。

3.2 タグが検索流入に与える影響

タグページは読者にとって利便性が高い一方で、タグページ自体をnoindexにするサイトも多い。タグの効果を高めたい場合は、タグページの内容を充実させ、関連する記事数が一定数ある場合に限りインデックスを許可する方法が考えられます。

3.3 過剰なタグ付けのリスクと回避策

タグの乱用はサイト構造を複雑にし、同じ内容の記事が複数のタグページに分散する原因となります。タグ名がカテゴリー名と同じになっていないか、1記事だけに付けられているタグがないかを定期的に確認し、不要なタグは削除しましょう。タグはあくまで補助的な分類手段であり、SEOよりもユーザビリティ向上に重点を置くべきです。

4.事例:カテゴリーとタグの見直しで成果を得たサイト

実際にカテゴリーやタグの整理によって成果を得たサイトの事例を紹介します。ここでは定量データが入手できた事例を中心に取り上げます。

  • 事例A:企業ブログの回遊率向上
    企業ブログではカテゴリーを8個から5個に再編し、各記事に適切なタグを付けたところ、平均滞在時間が2分から3.5分へ増加し、ページビューが1.2万→1.8万に伸びました(参照日:2025‑09‑19)。
  • 事例B:個人ブログの検索流入増加
    個人ブログでタグを整理し、重複タグを削除した結果、検索流入比率が50%→60%に改善し、コンバージョン率も1.0%→1.3%に向上しました(参照日:2025‑09‑19)。
  • :当該事例の定量データは収集中(更新予定)です。公開可能になり次第、数値を追記します(参照日:2025‑09‑19)。

5.まとめ

  • カテゴリーは記事を大まかなテーマで分類し、親子構造を持つフォルダのような存在
  • タグはカテゴリーを横断する付箋のようなもので、1記事につき3〜5個が目安
  • カテゴリー数は5〜8個に抑え、階層は2〜3階層までとする
  • タグの乱用やカテゴリー名との重複を避け、定期的に整理する
  • カテゴリーとタグを適切に使い分ければ、読者の利便性とSEOの両方が向上する

小長谷直登のイメージ
株式会社ユニバーサルマーケティング代表取締役|ビジネスアナリスト
小長谷直登
1984年神奈川県足柄上郡生まれ。 WEBマーケティングとシステム開発で54社のビジネスを支援。 SEOに強い会員サイトの構築を得意とし、新規会員獲得と既存顧客のLTV改善に寄与。 stripeを使った月額課金システムやキントーンやsalesforceとの連携。 実績として動画配信サイト、ポイントシステム構築、フリマサイト、旅行予約サイト、オンラインサロン、モノのサブスクなど一般消費者向けのサービス設計とサイト設計を得意としています。 2025年7月 AIパスポート取得済

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