AWS Outposts

AWS OUTPOSTS
読み: エーダブリューエス アウトポスツ

読み: エーダブリューエス アウトポスツ

AWS Outpostsとは社内クラウド

AWS Outpostsは、AWSのインフラストラクチャとサービスを顧客のオンプレミス環境に物理的に設置するサービス。AWSが管理するラックをデータセンターや工場に配備し、クラウドと同じAPIで操作できるようにする。

かんたんに言うと

AWSのデータセンターの一部を切り取って、自社のサーバールームに持ってきてもらうサービスである。操作方法はクラウドと同じで、データだけが社外に出ない。

クラウドに出せないデータを抱える企業のためのAWS Outpostsの基本概念

クラウドファーストが叫ばれて久しいが、すべてのワークロードをクラウドに移行できるわけではない。
金融業界では顧客の取引データを国外のデータセンターに置くことを規制当局が認めないケースがある。医療業界では患者データの所在地に厳格な要件が課される。製造業では工場の生産ラインから発生するデータをリアルタイムに処理する必要があり、クラウドへの往復で発生するレイテンシが許容できない。
これらの制約を前に、オンプレミスに回帰する動きも出てきた。しかし、クラウドの利便性を手放すのも惜しい。AWS Outpostsはこのジレンマへの回答として2019年に正式リリースされた。

物理的な仕組みと提供形態

AWS Outpostsには2つの形態がある。42Uラック1本丸ごとの「Outposts rack」と、1Uまたは2Uサイズの「Outposts servers」。
Outposts rackはAWSが製造したラックを顧客のデータセンターに搬入し、電源とネットワークを接続するところまでAWSの担当者が行う。搬入後はAWSがリモートで監視・保守を続ける。ハードウェアの故障対応もAWSの責任範囲に含まれる。
Outposts serversは小規模な環境やエッジロケーション向け。小売店舗や工場のフロアにサーバーを1台置いて、ローカルでEC2インスタンスやECSコンテナを動かせる。
どちらの場合も、AWSリージョンへのネットワーク接続が前提になる。完全にオフラインで稼働するわけではなく、コントロールプレーンはリージョン側にある。回線が切れるとインスタンスの起動や停止ができなくなるため、ネットワークの冗長化は必須になる。

<a href="/ai-glossary/hybrid-cloud/">ハイブリッドクラウド</a>戦略との位置づけ

AWS Outpostsはハイブリッドクラウドを実現する手段の一つだが、唯一の選択肢ではない。Azure StackはMicrosoftの同等サービスで、Google Distributed CloudはGoogleの回答にあたる。
AWS Outpostsの最大の差別化要因は、AWSのサービスがそのまま使える点。EC2、EBS、S3、RDS、EKSなど、クラウド側で使い慣れたサービスのサブセットがオンプレミスで動く。運用チームが新しいスキルを習得する必要がない。
とはいえ、使えるサービスは限定されている。SageMakerやAthenaなど、クラウドネイティブなサービスの多くはOutposts上では動かない。「クラウドと完全に同じ体験」を期待すると裏切られる。導入前にワークロードの要件と対応サービスのリストを突き合わせる作業が欠かせない。

データ主権と規制対応の実際

EU一般データ保護規則(GDPR)やアジア各国のデータローカライゼーション規制により、データの物理的な所在地が法的な意味を持つようになった。AWS Outpostsを自社のデータセンターに設置すれば、データが物理的に国内にとどまることを保証できる。
ただし、コントロールプレーンのメタデータはAWSリージョンを経由する。この通信にデータの一部が含まれないか、規制当局がどう解釈するかは国によって異なる。法務部門との事前確認なしに「Outpostsを置けばコンプライアンス対応完了」と判断するのは危険である。
コスト面も見逃せない。Outpostsは3年間の利用契約が基本で、初期費用と月額費用の両方がかかる。同等スペックのオンプレミス環境を自前で構築するのと比較して、どちらがトータルコストで有利かは個別に試算する必要がある。AWSの運用管理を外注できる分だけ人件費が浮くのか、それともプレミアム料金のほうが高くつくのか。この判断は組織の規模と運用体制によって変わる。

当社の見解

当社はツール選定において実用性を第一方針にしている。カタログスペックやベンチマークスコアではなく、実務で1週間使い倒して初めて判断する。フレームワークを増やすほど管理コストが増える経験もした。フックを増やしすぎてAIが情報過多でパニックになったこともある。足し算だけでなく、引き算の判断が選定の質を決める。検証せずに導入したツールは、ほぼ例外なく3か月以内に使わなくなった。

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