平均・中央値・加重平均の違いを背景色を揃えて示した図

平均・中央値・加重平均の違いは?SEO・CROの数字をやさしく解説

「平均掲載順位は上がったのに、検索流入は減っている」「ページ別CVRの平均は高いのに、サイト全体のCV数は増えていない」。SEO・CROの仕事では、このように数字と実感が合わないことがあります。

数字が間違っているとは限りません。数字のまとめ方が、知りたいことに合っていない場合があります。平均、中央値、加重平均は、同じデータを使っても違う答えを出します。

先に決めたいのは、「よくある1件を知りたいのか」「全体への影響を知りたいのか」「今後の売上などを見積もりたいのか」です。SEO・CROの数字を見る時も、「何を1件として数え、何で割ったのか」を確認すると、読み違いを減らせます。

平均1件あたりの見込みを知りたい時に使います。
中央値真ん中にいる、よくある1件を知りたい時に使います。
加重平均件数の違いを反映した全体を知りたい時に使います。

目次

最初に結論 知りたいことによって使う数字が変わる

3つの違いを、できるだけ簡単に言うと次のようになります。

集計方法 答えやすい問い 向いているデータ SEO・CROでの代表例 注意点
平均(算術平均) 1件あたり、いくらになりそうか 大きすぎる値や小さすぎる値が少ないデータ 注文1件あたりの売上、ユーザー1人あたりの売上 とても大きい数字が1つあるだけで、結果が大きく変わります
中央値 真ん中にいる1件はどの程度か 一部にとても大きい値や小さい値があるデータ セッションごとの閲覧時間、ページ別流入数、キーワード別順位 サイト全体の売上やCV数は分かりません
加重平均 件数の違いを反映すると、全体ではどうなるか ページや流入元ごとに件数が違うデータ 表示回数を反映した掲載順位、セッション数を反映したCVR 何を重くするかを間違えると、答えも間違います
合計・割合・パーセンタイル 全部でいくつか、何件に1件か、遅い側はどうか 3つの平均だけでは答えられないデータ 総CV数、CTR、CVR、Core Web Vitalsの75パーセンタイル すべてを平均で見ようとしないことが大切です

平均・中央値・加重平均が向いている場面をSEO・CRO担当者の人物イラストで比較した図

普段「平均」と呼んでいる算術平均は、すべての数字を足して、件数で割ります。

平均 = 値の合計 ÷ 件数

中央値は、数字を小さい順に並べた時、真ん中に来る数字です。

加重平均は、件数が多いグループを重く、件数が少ないグループを軽くして計算する平均です。

加重平均 = Σ(値 × 重み)÷ Σ(重み)

式を暗記する必要はありません。「何を知りたいから、この計算を使うのか」が分かれば十分です。

平均を選ぶ前に「何を良くしたいか」を決める

平均、中央値、加重平均のどれを使うかは、計算を始める前に考えます。データ分析を会社の判断に役立てるには、先に解決したい問題と、決めたいことを明らかにする必要があります。

難しい統計の話ではありません。「何を良くしたいか」が決まっていないと、重視すべき数字も決まりません。

平均が良くなれば成功とは限らない

SEOでは、サイト全体の平均掲載順位が上がっても、売上につながる検索キーワードの順位が下がっている場合があります。会社名で検索する人を増やしたいなら、指名検索の数字を見ます。新しい見込み客を増やしたいなら、サービス名や悩みに関する検索キーワードを見ます。

どちらの数字を増やしたいかによって見る指標が変わります。

CROでも同じことが起きます。サイト全体のCVRが上がっていても、以前からサービスを知っている人の訪問が増えただけかもしれません。初めて訪れた人やスマートフォン利用者の使いにくさを改善したいなら、その人たちだけに分けたCVRやページ内の行動を確認します。

指標を増やしても判断しやすくなるとは限らない

SEO・CROの管理画面には、平均掲載順位、表示回数、クリック数、CTR、セッション、CVRなどが並びます。すべて確認しても、何を優先するかが決まっていなければ、次に直す場所を選べません。

検索結果からの流入を増やしたいなら、検索キーワード別の表示回数とクリック数を見ます。検索結果の説明文を直したいなら、順位が大きく変わっていないキーワードのCTRを見ます。ページ内のCTAを直したいなら、CTAが表示された回数、クリック数、その後のCV数を見ます。

目的ごとに見る数字を絞ることで、分析結果を具体的な修正へつなげられます。

数字を見る順番を決める

分析を始める時は、次の順番で考えると迷いにくくなります。

数字を選ぶ前の4ステップ
STEP 1問題を決める

解決したい問題は何かを、1文で書きます。

STEP 2判断内容を決める

その数字を見て、何を決めるのかを明らかにします。

STEP 3対象者を決める

誰の行動や体験を良くしたいのかを決めます。

STEP 4数字を選ぶ

目的に合う平均、中央値、加重平均、合計、割合を選びます。

数字の選び方は、計算方法の問題であると同時に、意思決定の問題です。目的を決めてから数字を選ぶことで、分析が「数字を眺める作業」ではなく、次の施策を決める材料になります。

平均・中央値・加重平均・標準偏差を、知りたいことから選ぶフローチャート

普通の平均で正しく見える例、見えなくなる例

平均が正しく見せる例 注文1件あたりの売上

5件の注文金額が次の通りだったとします。

8,000円、9,000円、10,000円、11,000円、12,000円

平均注文額は10,000円です。どの注文も8,000円から12,000円の間に収まっており、1件だけ飛び抜けた注文はありません。この場合、平均は「注文1件から、だいたいいくら売れるか」を分かりやすく表します。

月間100件の注文が見込めるなら、売上見込みはおおむね100万円です。このように、今後の売上を見積もる時は平均が役立ちます。

平均では正しく見えない例 高額注文が1件だけある

注文金額が次の5件だった場合は、見え方が変わります。

5,000円、5,500円、6,000円、6,500円、200,000円

5,000円、5,500円、6,000円、6,500円、200,000円の5件を並べ、平均注文額44,600円と中央値6,000円を比較する図

平均注文額は44,600円です。しかし、5件中4件は6,500円以下です。「普段の注文額は4万円台です」と説明すると、実際の買われ方とは大きくずれます。真ん中の数字である中央値は6,000円です。よくある注文額を説明するなら、こちらのほうが分かりやすい数字です。

ただし、20万円の注文を消してよいわけではありません。売上の見込みや在庫を考える時は、この注文も含めた平均を使い、なぜ高額注文が入ったのかも確認します。

平均が間違っているのではありません。「普段はいくらか」を知りたいのに、「今後1件あたりいくら売れそうか」を表す平均を使ったことが、ずれの原因です。

真ん中の数字で正しく見える例、見えなくなる例

中央値が正しく見せる例 エンゲージメント時間

5回の訪問で、ページが実際に見られていた時間が次の通りだったとします。

12秒、18秒、22秒、25秒、2,400秒

平均は495.4秒、約8分15秒です。2,400秒という長い閲覧が1件あるため、平均が大きくなっています。一方、真ん中の数字である中央値は22秒です。「普段の訪問者はどのくらい見ているか」を知りたいなら、22秒のほうが実感に近い説明になります。

Google Analytics 4の標準レポートには、平均エンゲージメント時間という指標があります。この平均の増減を確認しながら、BigQueryなどで1回の訪問ごとのデータを見られる場合は、中央値や75パーセンタイルも並べると分かりやすくなります。75パーセンタイルは、閲覧時間を短い順に並べた時、全体の75%が収まる位置の数字です。

中央値では正しく見えない例 売上を生むページの評価

5ページの月間売上が次の通りだったとします。

0円、0円、0円、0円、1,000,000円

中央値は0円です。「真ん中にいるページの売上は0円です」と説明する時には使えます。しかし、サイト全体では100万円を売り上げています。中央値だけを見て「このサイトは売上を生んでいない」と判断することはできません。

SEOでは、一部のページや検索キーワードが、流入やCVの多くを生むことがあります。中央値だけを見ると、売上への貢献が大きいページの存在が見えなくなります。

普段のページの状態を知るには中央値を使います。サイト全体への影響を見るには合計や平均が適しています。一部の上位ページに頼りすぎていないか確認する時は、上位10%の構成比を見ます。

件数を反映した平均で正しく見える例、見えなくなる例

加重平均が正しく見せる例 ページ別CVRをまとめる

2ページの実績が次の通りだったとします。

ページ セッション CV CVR
ページA 100 10 10%
ページB 900 18 2%

ページ別CVRを普通に平均すると、(10% + 2%)÷ 2 = 6%です。しかし、ページAのセッションは100、ページBは900です。実際のサイト全体では1,000セッションから28CVなので、CVRは2.8%です。

全体のCVRを出す時は、セッション数が多いページを重くして計算します。

(10% × 100 + 2% × 900)÷ 1,000 = 2.8%

ページAとページBを同じ重さで扱うと、100セッションと900セッションの違いが消えてしまいます。サイト全体を見る時は、割る側の数字であるセッション数を重みにします。

加重平均では正しく見えない例 重みが目的と合っていない

加重平均も、何かを重くすれば正しくなるわけではありません。たとえば、検索順位を売上額で重くすると、高額商品につながる検索キーワードばかりが目立ちます。売上への貢献を見る社内指標には使えますが、「検索結果でどのくらい見られたか」を表す掲載順位にはなりません。

検索結果で見られた量を知りたいなら表示回数、全体CVRなら対象セッションまたは対象ユーザー、CTRなら表示回数を重みにします。何を重くするかは、担当者の好みではなく、その割合を計算する時に何で割っているかで決めます。

もう1つの注意点は、数え方が違う数字を混ぜないことです。訪問回数を基準にしたCVRと、人数を基準にしたCVRは、そのまま一緒にできません。CV数、割る側の数字、計測期間、対象者の条件をそろえてから計算します。

平均掲載順位は平均・中央値・加重平均のどれで見るべきか

結論は、目的によって3つに分かれます。

平均掲載順位は、目的に合わせて3つの視点で見ます
全体検索結果での見られ方

Search Consoleの平均掲載順位に、表示回数とクリック数を添えます。

集計値・加重平均

典型真ん中のキーワード

一部の極端な順位に引っ張られず、よくある順位を確認します。

中央値

改善売上につながる検索

主要クエリ別に順位、表示回数、クリック数、CTRを分けます。

クエリ別に分解

サイト全体でどのくらい見られたかはSearch Consoleの平均掲載順位

Google Search Consoleの平均掲載順位は、自社サイトまたはページが検索結果に表示された時、一番上に出た位置を記録し、そのすべてを平均した数字です。検索結果に多く表示されたキーワードほど、全体の数字へ強く反映されます。

Search Consoleから検索キーワード別のデータを出して集計する場合、掲載順位を単純に平均してはいけません。表示回数が違うためです。自分で全体を計算するなら、表示回数が多いキーワードを重くします。

クエリ 平均掲載順位 表示回数
クエリA 2位 900
クエリB 8位 90
クエリC 50位 10

単純平均は20位です。

(2 + 8 + 50)÷ 3 = 20位

表示回数による加重平均は3.02位です。

(2 × 900 + 8 × 90 + 50 × 10)÷ 1,000 = 3.02位

クエリAは2位900回、Bは8位90回、Cは50位10回で、単純平均20位と表示回数による加重平均3.02位を比較する図

この例では、検索結果に表示された1,000回のうち900回が2位です。そのため、利用者が目にした位置は、ほとんどが2位付近です。普通の平均で出した20位では、実際の見られ方を説明できません。

ただし、Search Consoleのグラフと、検索キーワード表を自分で計算した数字が合わない場合があります。個人を特定しないために表へ出ないキーワードがあり、表示できる行数にも制限があるためです。サイト全体の正式な数字にはSearch Consoleの集計値を使います。表から計算し直した数字には、どのデータを使ったかを添えます。

よくあるキーワードの順位を見るなら中央値

各キーワードを同じ1語として扱い、「真ん中のキーワードが何位か」を知りたいなら中央値が使えます。検索回数がとても多い会社名の検索や、50位以下の検索回数が少ないキーワードに、全体の数字が引っ張られにくくなります。

ただし、中央値は検索される多さを反映しません。月1回表示されるキーワードも、月1万回表示されるキーワードも同じ1語です。中央値だけでは、検索流入がどのくらい増減するかまでは分かりません。

SEOの改善判断では主要クエリ別に見る

SEO施策の優先順位を決める時は、平均掲載順位だけで判断しません。少なくとも次の項目を検索キーワード別に確認します。

Search Consoleの平均掲載順位、表示回数、クリック数、CTRを、ページ・デバイス・国・指名非指名で分解する図

順位が上がったキーワードがあっても、順位の低いキーワードが新しく表示され始めると、サイト全体の平均掲載順位は下がる場合があります。反対に、表示回数が少ないキーワードだけ順位が上がっても、流入はほとんど増えません。

Googleも、掲載順位だけでなく、表示回数とクリック数の動きを重視するよう案内しています。平均掲載順位は、変化に気づくための入口です。実際の改善判断では、検索キーワードごとの表示回数と流入まで確認します。

SEO・CRO指標はどの集計方法で見るか

「どの平均を使うか」で迷った時は、次の表から知りたい数字を探してください。

指標 主に使う見方 補助的に見る値 単純平均を避ける理由
Search Consoleのサイト全体平均掲載順位 Search Consoleの集計値。再集計時は表示回数による加重平均 クエリ別中央値、上位3位・10位以内の構成比 クエリごとの表示回数が大きく違うため
管理キーワード群のよくある順位 キーワード別順位の中央値 表示回数加重平均、順位帯別の語数 一部の検索回数が多い語や、極端に低い順位の語の影響を分けるため
検索CTR 総クリック数 ÷ 総表示回数 クエリ別・デバイス別CTR クエリ別CTRの単純平均は表示回数差を無視するため
自然検索からの流入 セッションまたはクリックの合計と増減率 ページ別中央値、上位ページ構成比 流入は合計が事業成果に直結するため
ページ別検索流入 中央値で真ん中のページを確認 平均、上位10%の構成比、合計 一部の流入が多いページが平均を押し上げやすいため
インデックス率 インデックス済みURL ÷ 対象URL ディレクトリ別の比率 URL群ごとの単純平均は対象URL数を無視するため
LCP・INP・CLS 75パーセンタイル 中央値、端末別・ページ群別 表示や反応が遅かった利用者を平均が隠すため
サイト全体CVR 総CV数 ÷ 対象セッション数または対象ユーザー数 ページ別・流入元別CVR ページ別CVRの単純平均は件数の違いを無視するため
CTAクリック率 CTAクリック数 ÷ CTA表示数 記事下部到達者ベース、CTA別の率 CTAを見ていない訪問者を分母に入れると評価が薄まるため
エンゲージメント時間 標準レポートではGA4の平均、普段の行動には訪問別中央値 75パーセンタイル、ページ別のばらつき 開いたままのタブなどが平均を押し上げるため
平均注文額 売上 ÷ 注文件数 注文額中央値、商品カテゴリ別平均 高額注文の影響と通常注文の実態を分けるため
顧客単価・LTV 売上の予測にはユーザー平均 中央値、顧客になった月別の比較、上位顧客構成比 一部の高額顧客と利用期間の影響が大きいため
CPA 総広告費 ÷ 総CV数 チャネル別CPA、中央値 キャンペーン別CPAの単純平均はCV数差を無視するため
ROAS 総売上 ÷ 総広告費 チャネル別・商品別ROAS セグメント別ROASの単純平均は広告費差を無視するため
A/BテストのCVR 比較する案ごとのCV数 ÷ 対象となる人数・回数 偶然の差ではないか、事業上意味のある差か、流入別の内訳 日別CVRの平均や少数CVだけでは勝敗を判断できないため

CTR、CVR、CPA、ROASは割合を表す数字です。ページや流入元をまとめる時は、それぞれの割合を単純に平均してはいけません。クリック数と表示回数、CV数とセッション数など、元の数字を合計してから計算します。

CVRやCTRは、割合を平均せず、元の数字を合計します
STEP 1元の数字へ戻すページA:10CV ÷ 100セッションページB:18CV ÷ 900セッション
STEP 2別々に合計する

CVは10+18、セッションは100+900として合計します。

STEP 3合計同士を割る28CV ÷ 1,000セッション2.8%

表に出てきた用語は、次の意味です。

  • CTR:検索結果や広告が表示されたうち、クリックされた割合です。
  • CVR:訪問した人のうち、問い合わせや購入などにつながった割合です。
  • LCP・INP・CLS:ページの表示速度、操作への反応、表示のずれを測る指標です。
  • CPA:問い合わせや購入を1件得るためにかかった広告費です。
  • ROAS:広告費に対して、どのくらい売上があったかを示す割合です。
  • LTV:1人の顧客が利用期間を通じてもたらす売上や利益です。

数字を選ぶ前に確認したい5つのポイント

数字を選ぶ前に、目的、1件の単位、重み、数字の偏り、全体と内訳を確認する5つのポイント

1. 知りたいのは典型か、総量か、期待値か

普段のユーザーやページを知りたいなら中央値、1件あたりの見込みを知りたいなら平均、件数が違うグループ全体を知りたいなら加重平均を使います。売上やCVが全部でいくつあるかを知りたい時は、平均より合計を先に見ます。

2. 1件の単位をそろえる

ユーザー数、訪問回数、ボタンが押された回数、注文数、売れた商品数は、すべて別の数字です。注文回数と売れた商品数を混ぜると、平均・中央値・加重平均のどれを使っても正しい答えにはなりません。

3. 何を重くするかは、割る側の数字に合わせる

CTRは表示回数、CVRは対象セッションまたは対象ユーザー、CPAはCV数、CPCはクリック数を重みにします。結果をよく見せるために、後から重みを選んではいけません。

4. 数字のばらつきを1度は見る

平均と中央値が大きく離れている場合、一部にとても大きい数字や小さい数字があります。数字を小さい順に並べたり、上位10%が全体のどのくらいを占めるかを見たりすると、平均だけでは見えなかった偏りが分かります。

5. 全体の数字だけで決めない

全体CVRが上がっていても、施策が効いたとは限りません。たとえば、CVRが高い会社名検索からの訪問が増えれば、各ページのCVRが同じでも、サイト全体のCVRは上がります。

全体の数字が5%以上動いた時は、流入元、広告、検索キーワード、端末、国、ページ、CVの数え方、割る側の数字を確認します。全体の数字が動いたことと、施策が効いたことは同じではないためです。

迷った時の判断手順

  1. 知りたいことを1文で書きます。
  2. 何を1件と数え、何で割るかを決めます。
  3. 普段の1件なら中央値、1件あたりの見込みなら平均、全体の割合なら元の数字を合計してから計算します。
  4. 平均と中央値が大きく離れていないか確認します。
  5. 大切な判断では、平均や中央値だけでなく、数字のばらつきと合計も並べます。

平均掲載順位なら、「サイト全体でどのくらい見られたか」「真ん中のキーワードは何位か」「売上につながる検索キーワードを改善したいのか」を先に決めます。知りたいことが変われば、見る数字も変わります。

まとめ どの数字を見るかは知りたいことで決まる

平均は1件あたりの見込み、中央値は真ん中の1件、加重平均は件数の違いを反映した全体の数字です。

SEO・CROでは、ページ、検索キーワード、流入元によって件数が大きく違います。ページ別CTRやCVRを普通に平均すると、件数が少ないページの数字を必要以上に大きく見せてしまいます。全体の割合は、クリック数と表示回数、CV数とセッション数をそれぞれ合計してから計算します。

一方、平均だけでは普段の利用者の行動が分かりません。平均注文額には中央値、平均エンゲージメント時間には数字のばらつき、平均掲載順位には主な検索キーワード別の表示回数とクリック数も添えます。

最初に行うことは、管理画面に数字を増やすことではありません。「この数字を見て、何を決めたいのか」を指標名の横に1文で書きます。それが決まれば、平均・中央値・加重平均のどれを使うかも選びやすくなります。

参考資料

SEO・CROの数字を、次の改善判断につなげたい方へ

平均掲載順位、CTR、CVRなどを「見るだけ」で終わらせず、直すページと優先順位まで整理します。

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これを書いた著者

小長谷直登のイメージ
株式会社ユニバーサルマーケティング代表取締役|ビジネスアナリスト
小長谷直登
株式会社ユニバーサルマーケティング代表。マーケティングに必要なプロダクトを自ら作り、コンサルし、成果を出す。BigQueryによるデータ統合基盤の構築、ローカルLLMによる機密データのAI処理、AI長期記憶システムの開発を手がけ、上場企業を含むマーケティング戦略設計とAIプロダクト開発を支援。このサイトでは、マーケティング実務とAIプロダクト開発の現場から得た実践知を発信しています。
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